長期契約職員の正規職員化は重く承った

ー 長期勤務の契約職員の待遇改善に関する団体交渉報告 ー


 6月9日、長期勤務の契約職員の待遇改善に関する団体交渉を行いました(組合側出席者:山口書記長他8名、大学側出席者:遠藤事務局長他4名)。

 日 時 2006年6月9日(金)15:30〜16:50
 場 所 百年記念会館大会議室

(○:組合側発言、●大学側発言)

1.長期勤務の契約職員を正規職員に繰り入れること

●正規職員は統一試験合格者からの採用が原則。契約職員の能力は多とするが、試験合格者と同等の能力を有しているとの証明が必要。一律の繰り入れは難しい。
○定員外職員問題の歴史は古く、法人化前に解決しておくべきことであった。解決せず現在まで放置しているのは、社会的にも許されない。厚生労働省の指針でも「正社員と職務が同じパートタイム労働者については、正社員との均衡を考慮した処遇措置を講じるように」となっている。長期勤務契約職員の職務内容・職場の実態等を知ってほしい。
○長期勤務契約職員6人から各自の「職務内容・職場の実態及びこれまでの待遇等」について発言。
○このように皆が余人をもって代えがたい仕事をしており、「補助的仕事」を担当しているわけではない。正規職員と比べてなんら劣らない職務内容である。このことを認識していただきたい。そして、「長期勤務契約職員の正規職員化」を真剣に考えてほしい。
○北大を除く旧7帝大では、長期契約職員数は減ってきている(長期契約職員解消に努力している)。北大でも年次計画をたてて取り組んでもらいたい。「試験を受験して合格すれば」等はナンセンス。
○今すぐ全員とは言っていない。大学がまずこの問題を「解決しよう」という立場にたつことが重要。
●試験なしでは恣意的採用になるので、何らかの形の「試験」が必要。
○試験の形を考えていこう。
●採用は個別的(人によって異なる)な話と思う。この件については考えていきたい。「ゼロ回答ではない」ととっていただいても良い。
○契約職員の職務内容は「補助的職務」となっているが、「実態はどうか調査する」と前回(3/30)の団体交渉で回答しているが、調査されたのか。
●職員課で「知りうる方法」で調べている。その結果、「建前通りでない実体がある」(補助的職務とは限らない)と認識している。このままの状態でいいと思っているわけでなく、是正していかなければならない部分がある。
○あと10年したら、長期契約職員が定年でいなくなる。この10年でどれだけ「救済」できるかが大事。いろいろな方法がありえると思う。互いに知恵をだしあっていこう。
●今の状態がベストとは思わない。改めるところは改めていきたい。今日のところは、皆さん方から強い「救済」要望があったことを重く承っておく。

2.長期勤務の契約職員には今年度から6月期手当の支給率を100/100にすること

●法人移行時、プラス・マイナスが生じない制度設計としたので、100/100にする根拠がない。「長期勤務の契約職員」と限定すれば、更に理屈がたちにくい。プラスにもマイナスにもならない制度設計とは、6月期手当については、80/100で契約しているということです。まして、長期の契約職員だけ100/100とはならない。
○法人移行時のソフトランディングが3年たっても続いているのはおかしい。理屈が通らない。3月31日の雇用継続を渋っていた大学でも、3月31日を継続勤務としたら当然100/100とした。それが当たり前である。他大学の状況を調査してほしい。
●調査する。