北大には組合があります。ぜひ参加を!

 組合と聞いて、イメージがわかないとか、ごく一部の人のためものとか、自分とは関係ないと思っていませんか。実は北大には様々な問題が起きており、組合は、こうした問題をとりあげ、北大で働く全ての人の利益を守る活動をしています。  組合の活動は、労働組合法で保障されています。その理由は、雇用される者は雇用者側よりも弱い立場にあり、雇用される者の利益を守るための組合の役割を憲法と労働法が認めているからです。中学の公民科でその意義を教えることが文科省の学習指導要綱に定められている、普遍的な組織です。  北大は大きな大学であり、組合が活動しなくても問題はないのではと思っていませんか。実際には、様々な理由で退職金が数百万円も減額されたり、昇給が停止されたりしました。組合はこのようなことに反対して、大学と交渉を行なっています。 最近では、教員の昇給停止を55歳から58歳に遅らせたり(当初案では定年までの平均減額200万円が変更後はほぼ半額に)、嘱託職員への手当の実現(年間約37万円増額)、嘱託職員と特任教員の病休を無給から有給に、など、少なくない成果をあげています。また、弱い立場の職員が上司にパワーハラスメントを受ける事例も起きています。組合は、その相談に乗りながら解決のための努力をしています。  組合は現在、大学に「5年雇い止め」ルールの撤廃を求めて活動しています。雇用の安定をはかるために労働契約法が改正され、有期雇用契約でも5年を超えて働いた場合、無期雇用に転換できる権利が発生します。これを受けて多くの大学・企業で5年の雇用上限を撤廃していますが、北大は「雇い止め」を継続しています。真理を追究する場である大学が一方で人を使い捨てにする、これはおかしいと思います。  こうした問題を解決するためには、問題を感じている人たちが集まって議論し、一致した要求で行動し、問題解決のために努力することが大切です。組合は、このときに大変役に立つ組織です。  組合は任意参加ですが、なくてはならない組織です。ともに「働きやすく、教職員を大切にする北大」の実現をめざしませんか。ぜひ組合へのご参加を!

2024年4月

執行委員会



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